Raspberry PiのセットアップとOS (Raspbian)の初期設定

Raspberry Piをはじめて起動する方向けに、ハードウェアのセットアップとOSの初期設定方法を、画像つきで解説しています。マウス、キーボード、ディスプレイ、電源などの接続例やトラブル事例別の対処法も記載しました。2020年時点で最新のRaspberry Pi 4、Raspberry Pi OSに対応しています。

更新日 : 2020年7月13日

前準備

まだRaspberry Pi OS (Raspbian)をインストールしたmicro SDカードを準備していない場合は、こちらの記事を参考に準備して下さい。

Raspberry Pi OS (Raspbian)のインストール - 公式Imager対応

Raspberry Piを動かすには、ストレージとなるmicroSDカードへOSをインストールする必要があります。Raspberry Pi公式のSDカード作成ツールのImagerを用いて、Raspberry Pi OS (Raspbian)をインストールする手順をWindows/Mac/Ubuntuそれぞれについて解説しています。

マウス、キーボード、ディスプレイ、電源の接続

起動する前に、周辺機器を接続しましょう。ネットワーク等の設定を完了した後は、ディスプレイやマウス、キーボードなしでリモートで操作することもできるのですが、初回起動時は必要になります。

Raspberry Pi 4

Raspberry Pi 4だと電源はUSB Type-C、ディスプレイはmicro HDMIです。対応するケーブルを用意しましょう。micro HDMI端子は2つありますが、どちらでも構いません。

有線LANを使用する場合はLANケーブルも接続します。

電源を接続するとそのまま起動してしまうので、電源は最後に接続します。

Raspberry Pi 4 Model B 接続例
Raspberry Pi 3

Raspberry Pi 3だと電源はUSB microB、ディスプレイはHDMIです。対応するケーブルを用意しましょう。

有線LANを使用する場合はLANケーブルも接続します。

電源を接続するとそのまま起動してしまうので、電源は最後に接続します。

Raspberry Pi 3 Model B+ 接続例
Raspberry Pi Zero / Zero W / Zero WH

Raspberry Pi Zeroシリーズだと、電源はUSB microB、ディスプレイはmini HDMIです。対応するケーブルを用意しましょう。

省スペース化のため、USB Type-Aのコネクタがありません。USB OTGアダプター等を利用してUSB micro B端子をType-Aに変換してマウス、キーボードを接続する必要があります。周辺機器は「USB」の記載がある方のUSB micro B端子を使います。

電源は「PWR」の記載がある方のUSB micro B端子を使用します。電源を接続するとそのまま起動してしまうので、電源は最後に接続します。

Raspberry Pi Zero W 接続例

起動

周辺機器が接続できたら、いよいよ電源を接続して起動しましょう。Raspberry Piはそれなりに電力を消費しますので、以下のようなコンセントから電力を供給するタイプのものを使用して下さい。パソコンのUSBポートは電力が不足するため、使用できません。(大電力対応USB Type-Cポートは使用できる場合があります)

また、電源はできるだけ大きな出力(アンペア数が大きいもの)を使用しましょう。それぞれのモデルの推奨出力値はwikipediaの「電源(推奨)」に記載されています。

電源接続後、ディスプレイに処理中のメッセージなどが表示された後、以下のようなデスクトップ画面が立ち上がれば成功です。

デスクトップ画面

起動しない時は

電源を接続しても起動しない(ディスプレイに何も表示されない)時は、以下のような原因が考えられます。

電源に問題がある

Raspberry Pi 3 / 4では、電源が接続されていれば赤いLEDが点灯します。これが点灯していない場合は電源に問題があるので、電源用のUSBケーブル、ACアダプターをもう一度見直すか、他のものを試すと良いと思います。

なお、Raspberry Pi Zeroシリーズは電源確認用の赤LEDがないので、LEDでは確認できません。

Raspberry Pi 4 / 3にある電源LED
microSDカード接触不良

microSDカードをスロットに挿し直すと改善する場合があります。

ディスプレイの入力選択

ディスプレイの入力がRaspberry Piを接続したHDMI端子になっているか確認して下さい。

micro SDカードのデータ異常

PCでSDカードにOSをインストールする際に、何らかの問題がおきてデータに異常があるケースがあります。再度SDカードにインストールしてみて下さい。手順は以下の記事で解説しています。

OSのバージョンが古い

最新版以外のOSバージョンをインストールしている場合、ハードウェアのリリース日よりも古い日付のOSを使用すると、起動しない場合があります。Raspberry Piシリーズのハードウェアリリース日はwikipediaを参照して下さい。

初期設定

うまく起動してデスクトップ画面が表示されたら、初期設定を行う「Welcome to the Raspberry Pi Desktop」ダイアログが表示されますので、「Next」をクリックします。

画面はRaspberry Pi OS version 2020/5/28のものですが、以前のRaspbianも同様の手順です。なお、かなり古いバージョンだと初期設定がありませんので、手動で設定します。

国、言語とタイムゾーンの設定です。Coutryで「Japan」を選択すると、Language、Timezoneも自動的に設定されます。完了したら「Next」をクリックします。

ユーザーのパスワードの設定です。確認のため2回入力します。デフォルトのユーザー名は「pi」となります。完了したら「Next」をクリックします。

ディスプレイの外枠付近に何も表示されていない(黒くなっている)領域がある場合は、チェックします。再起動後に画面の大きさを調整してくれます。完了したら「Next」をクリックします。

WiFiの設定画面です。接続するWiFiのSSIDを選択します。有線接続など、WiFiを使用しない場合は「Skip」でも構いません。完了したら「Next」をクリックします。

WiFiのパスワードを入力します。完了したら「Next」をクリックします。

インターネットに接続している場合は、ソフトウェアを最新バージョンにアップデートすることができます。アップデートしたい場合は「Next」をクリックします。

アップデートしたくない場合は「Skip」をクリックします。アップデートは後からでも可能です。理由があって古いバージョンのOSをインストールする場合もSkipを選択して下さい。

アップデートには多少時間がかかります。進捗が表示された後、完了すると以下の画面になるので「OK」をクリックします。

最後に、設定を反映させるために「Restart」をクリックして再起動しましょう。

再起動後にデスクトップ画面が表示されれば、初回起動時の初期設定は終了です。

まとめ

ハードウェアのセットアップとOSの初期設定方法の解説は以上です。これでRaspberry Piを使う準備が整いました。Raspberry Piはソフトや拡張基板を追加することで無限の使い方が可能です。Indoor Corgi製の拡張基板や、赤外線通信を行う方法なども解説しているので、ぜひ参考にして下さい。

次のステップとして、日本語入力の方法や、VNCを利用してPCからRaspberry Piにリモート接続する手順を用意しています。

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