ESP-WROOM-02搭載製品の設定とプログラム書き込み方法

Arduino IDEでESP-WROOM-02搭載製品のプログラミング、および作成したプログラムを書き込むには、ボード用コアライブラリをインストールする必要があります。本記事ではインストール方法とプログラム書き込み手順を説明しています。

更新日 : 2024年1月27日

対応製品

ESP-IR+TPH Monitor, ESP-SensorCam, ESP-PowerMonitor

ArduinoIDEのインストール

ESP-WROOM-02は、外部マイコンからATコマンドによりWiFi通信モジュールとして動作させるだけでなく、 直接自作プログラムを書き込むことで、WiFi内蔵マイコンとしての動作が可能です。 上記「対応製品」に記載の製品はESP-WROOM-02自体をWiFi内蔵マイコンとして動作させることを前提に設計しております。

Arduino IDEのインストールがまだの方はArduino IDEのインストールと設定を参考にインストールして下さい。

ESP-WROOM-02用コアライブラリのインストール

ESP-WROOM-02用の開発を行うには、さらに「ツール>ボード>ボードマネージャー」 からESP-WROOM-02用コアライブラリをインストールする必要があります。 手順は以下の通りです。

1. 「ファイル>環境設定」を開き、「追加のボードマネージャ」 のURLに 「http://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.json」 を追加してください。既に他のURLがある場合は、半角のカンマで区切ってください。

2. 「ツール>ボード>ボードマネージャ」を開き、下の方にある「esp32 by Espressif Systems」を選択します。バージョンを選択できるので、当サイトの各サンプルプログラムに併記している動作確認済バージョンを選択して下さい。その後、 「インストール」を押します。

3. インストールに成功すると、「ツール>ボード」から”Generic ESP8266 Module”が選択可能になるので、 そちらを選択してください。




プログラム書き込み

ArduinoIDEで作成したプログラムをESP-WROOM-02に書き込むには、PCと基板をUSBシリアルモジュールで 接続する必要があります。USBシリアルモジュールは3.3Vに対応したものをお使いください。 推奨品は FTDI USBシリアル変換アダプター、及び AE-FT234Xです。 基板P1コネクタのSERIAL_TX, SERIAL_RX, GND端子をUSBシリアルモジュールの対応端子と接続します。 その後、SW2を押したままSW1を押して離す(リセット)することでESP-WROOM-02がプログラム書き込みモード になります。(SW1を離した後はSW2も離して構いません) その後ArduinoIDEから「マイコンボードに書き込む」 を選択するとプログラムが転送されます。

シリアル端子の接続は以下のようになっています。 P1端子にはUSBシリアルモジュールの同名の端子を接続してください。 TX, RXを入れ替える必要はありません。

プログラム書き込み時のオプション(ツール以下に表示される設定値)の推奨設定値は以下の通りです。 動作確認済みESP8266coreのバージョンは各サンプルプログラムのページをご参照下さい。 異なるバージョンを使用した場合、うまく動作しない場合がございます。

2018/12/17 : これまでFlash Mode QIOを推奨としておりましたが、 一部のESP-WROOM-02において起動に失敗する問題が起きる場合があるため、DIO推奨に変更致しました。

ESP8266core Version2.5.0
項目設定値
ボードGeneric ESP8266 Module
Upload Speed115200
Flash Frequency40MHzもしくは80MHz
Flash ModeDIO
Flash Size2M(1M SPIFFS)
CPU Frequency80MHzもしくは160MHz
Crystal Frequency26MHz
Reset Methodnone
Debug PortDisabled
Debug Levelなし
lwIP Variantv1.4 Higher Bandwidth
VTablesFlash
ExceptionsDisabled
Erase FlashSketch Only
シリアルポートお使いのUSBシリアルモジュールに対応したポート
ESP8266core Version2.5.2
項目設定値
ボードGeneric ESP8266 Module
Upload Speed115200
Flash Frequency40MHzもしくは80MHz
Flash ModeDIO
Flash Size2M(1M SPIFFS)
CPU Frequency80MHzもしくは160MHz
Crystal Frequency26MHz
Reset Methodnone
Debug PortDisabled
Debug Levelなし
lwIP Variantv1.4 Higher Bandwidth
VTablesFlash
ExceptionsDisabled
Erase FlashSketch Only
Espressif FWnonos-sdk 2.2.1 (legacy)
SSL SupportAll SSL ciphers (most compatible)
シリアルポートお使いのUSBシリアルモジュールに対応したポート

まとめ

Arduino IDEでESP-WROOM-02搭載製品向けのコアライブラリインストール方法とプログラム書き込み手順は以上です。

ESP-IR+TPH Monitor (ESP-WROOM-02搭載 WiFi/赤外線/温度/湿度/気圧 ホームIoT基板)

Arduino IDEで動作を自由にプログラミング可能なホームIoT基板です。WiFi内蔵マイコンであるESP-WROOM-02を採用しました。温度/湿度/気圧センサーと赤外線送受信機能を搭載。IoT赤外線リモコンとして、温度が上がったらエアコンをオンにする、スマホ経由でテレビの操作をする、気温の記録、といった使い方が可能です。

ESP-SensorCam (ESP-WROOM-02搭載 WiFi/カメラ/明るさ/人感 IoTカメラ基板)

Arduino IDEで動作を自由にプログラミング可能なホームIoTカメラ基板です。WiFi内蔵マイコンであるESP-WROOM-02を採用しました。カメラと人感センサー、明るさセンサー(一部オプション)搭載。人が近づいたら写真を撮影、スマホからモニタリング、明るさの記録、といった使い方が可能です。

ESP-PowerMonitor (ESP-WROOM-02/WiFi搭載 IoT電圧/電流/電力測定基板)

Arduino IDEで動作を自由にプログラミング可能なIoT電力測定基板です。WiFi内蔵マイコンであるESP-WROOM-02を採用しました。流、電力センサーとディスプレイ搭載。Raspberry Piなどの消費電力の記録、スマホなどの充電電流のモニタリング、サーバーへのデータ転送、といった使い方が可能です。