Raspberry Piで日本語入力する方法(Fcitx/iBus/Mozc)

本記事ではFcitx/iBusとMozcをインストールしてRaspberry Pi(ラズパイ)で日本語入力する方法を解説しています。

更新日 : 2024年3月4日

Fcitx、Mozcについて

Fcitxはキーボードの入力を様々な言語に切り替える機能を提供し、Mozcは日本語変換機能を提供するソフトです。この2つを組み合わせることで、WindowsやMacなどとほぼ同じ使い勝手で日本語の入力が可能になります。他にもソフトはありますが、どちらもLinuxにおいては人気のあるソフトで、今回はFcitxとMozcを使う方法を解説します。

Raspberry Pi OS初期設定でインストール

Raspberry Pi OSの初期設定でソフトウェアアップデートを適用する(スキップしない)と自動的にFcitxとMozcがインストールされているはずです。インストール済みであれば、キーボードの「半角/全角」もしくは「Ctrl + スペース」を押すことで日本語に切り替わります。インストール済みか確認する手順はこちらへ進んでください。

2024年3月現在、Raspberry Pi 5では初期設定でアップデートを適用してもFcitxが自動インストールされません。手動インストールすることで日本語入力が動作します。

アップデートを適用しなかった場合や、自動でインストールされない環境の場合は次のインストール手順に進んでください。

Fcitx、Mozcのインストール

ターミナルを開き、以下のコマンドを1つずつ入力してEnterキーを押すことで実行します。インターネット上からFcitxおよびMozcをダウンロードしてインストールしてくれます。

$ sudo apt update
$ sudo apt install fcitx-mozc -y

エラー無く完了すればインストール終了です。




再起動

インストールが終わったら、左上メニューから「ログアウト」をクリックし、ダイアログボックスから「Reboot」をクリックして再起動します。

Fcitxアイコンの確認

再起動すると自動的にFcitxが起動し、ウィンドウ右上にキーボードのアイコンが表示されます。

Raspberry Pi 5 / 4 + 最新OS Bookwormの場合
Raspberry Pi 3以前もしくはLegacy版 OSの場合

日本語入力を試す

日本語入力を試してみます。左上メニューから「アクセサリ -> Mosepad」をクリックしてテキストエディターを起動します。

初期状態では英字入力モード(以下の1行目)になっています。

半角/全角」キーもしくは「Ctrl + スペース」を押すことで、日本語入力に切り替わります。(以下の2行目)スペースキーで漢字変換も可能です。Windowsと同じ操作ですね。

今回はテキストエディターで試しましたが、ブラウザーなど他のソフトでも同様です。

なお、ChromiumブラウザーとWaylandウィンドウマネージャーの組み合わせで日本語入力が動作しない問題を確認しています。その場合はウィンドウマネージャーをX11に変更する方法をお試しください。

iBus + Mozcを使う方法

iBusはFcitxと同様にキーボードの入力を様々な言語に切り替える機能を提供します。Fcitxがうまく動かない場合などはiBusを使うことで回避できる場合があります。また、iBusは操作感がWindowsに近いので、iBusの方が合う方もいると思います。

Raspberry Pi 5 / 4と最新OS (Bookworm)の場合はウィンドウマネージャーをX11に変更する必要があります。(WaylandウィンドウマネージャーでiBusがうまく動かないため) こちらの手順を参考に変更してください。

OSインストール後の初期設でアップデートを実行している場合はFcitxが自動でインストールされているのでアンインストールします。ターミナルで以下のコマンドを順に実行します。

$ sudo apt purge fcitx fcitx-mozc
$ sudo apt autopurge

ターミナルで以下のコマンドを順に実行してiBusとMozcをインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install ibus-mozc -y

インストールが完了したら再起動すると自動的にiBusが起動します。「半角/全角」キーを押すと日本語入力に切り替わります。うまく切り替わらない場合は右上のiBusアイコンをクリックして「日本語 – Mozc」をクリックしてから再度試してみてください。




まとめ

Fcitx/iBusとMozcを使ってRaspberry Piで日本語入力する方法は以上です。

Raspberry Piはソフトや拡張基板を追加することで無限の使い方が可能です。Indoor Corgi製の拡張基板や、赤外線通信を行う方法なども解説しているので、ぜひ参考にして下さい。

次のステップとして、センサーなどでよく使われるI2Cの設定手順を解説した記事や、VNCを利用してPCからRaspberry Piにリモート接続する手順を用意しています。

VNCでRaspberry Piにリモートデスクトップ接続 (Windows/Mac/Linux対応)

VNCを使って、PC (パソコン) からRaspberry Pi(ラズパイ)にリモート接続する手順、およびディスプレイなしでRaspberry Piを起動できるようにする方法について解説しています。PCからリモートでRaspberry Piを操作することができれば、運用の幅が広がって便利になります。

CO2濃度に応じてLEDの色を変化させ、リレーで外部機器をON/OFFする

Raspberry PiとRPZ-CO2-Sensorを使ってCO2(二酸化炭素)濃度を測定し、LEDの色を変化させる応用例です。LEDを見ることで、換気の必要性がひと目でわかります。濃度が一定以上になったらリレーで換気ファンなどの外部機器をONすることも可能です。

RPZ-IR-Sensor (Raspberry Pi用 温度/湿度/気圧/明るさ/赤外線 ホームIoT拡張ボード)

動作をプログラミング可能な、Raspberry Pi/Zero(ラズパイ)用ホームIoT拡張ボードです。温度、湿度、気圧、明るさセンサー、赤外線送受信機能を搭載。温度が上がったらエアコンをオンにする、暗くなったら照明を点灯する、外出先から家電の操作をする、気温や日照時間を記録する、といった使い方が可能です。LEDにステータスを表示したり、スイッチを押したら特定の処理をすることもできます。