ATmega1284P搭載製品の設定とプログラム書き込み方法

Arduino IDEでATmega1284P搭載製品のプログラミング、および作成したプログラムを書き込むには、ボード用コアライブラリをインストールする必要があります。本記事ではインストール方法とプログラム書き込み手順を説明しています。

更新日 : 2020年7月25日

対応製品

ArduinoIDEのインストール

ATmega1284Pは、Arduinoで広く使われているATmega328Pと同一ファミリーのマイコンで、ArduinoIDEを使用した開発が可能です。 Arduino向けに用意されているほとんどのスケッチ例、ライブラリがそのまま動作しますので、開発コストが削減できます。 ATmega1284PはATmega328Pと比べてプログラムROMが4倍、SRAMメモリーが8倍となっており、複雑なアプリケーションにも対応できます。 Arduino IDEのインストールと設定を参考にインストールして下さい。

ATmega1284P用コアライブラリのインストール

ATmega1284Pで開発を行うには、コアライブラリMightyCore をインストールする必要があります。手順は以下の通りです。

1. 「ファイル>環境設定」を開き、「追加のボードマネージャ」 のURLに 「https://mcudude.github.io/MightyCore/package_MCUdude_MightyCore_index.json」 を追加してください。既に他のURLがある場合は、半角のカンマで区切ってください。

2. 「ツール>ボード>ボードマネージャ」を開き、下の方にある「MightyCore by MCUdude」を選択します。バージョンを選択できるので、当サイトの各サンプルプログラムに併記している動作確認済バージョンを選択して下さい。その後、 「インストール」を押します。

3. インストールに成功すると、「ツール>ボード」から”ATmega1284″が選択可能になるので、 そちらを選択してください。




プログラム書き込み

ArduinoIDEで作成したプログラムをATmega1284Pに書き込むには、PCと基板をUSBで接続して下さい。 お使いの環境によっては、基板に搭載されているUSBインターフェースICのドライバーをPCにインストールする必要があります。 CG-FusionLoggerではFTDI社製FT231Xを使用しております。

CG-FusionLoggerではSW3-4スイッチにより FT231Xの電源をON/OFFできる設計となっております。プログラム書き込み時はONにして下さい。

プログラム書き込み時のオプション(ツール以下に表示される設定値)の推奨設定値は以下の表をご参照下さい。 動作確認済みMightyCoreのバージョンは各サンプルプログラムのページをご参照下さい。 異なるバージョンを使用した場合、うまく動作しない場合がございます。

MightyCore Version2.0.1

項目設定値
Clock8MHz external
BODDisabled
PinoutStandard
Variant1284P
シリアルポートお使いのUSB端子に対応したポート

準備ができたらArduinoIDEから「マイコンボードに書き込む」を選択するとプログラムが転送されます。

ブートローダー書き込み

ICSP端子よりブートローダーを書き込むことが可能です。 (ブートローダー書き込み済みで出荷致しますので、通常はブートローダーを書き込んでいただく必要はございません。) ICSP端子との接続は各製品の使い方をご参照下さい。その際、「書き込み装置」は後ろに(MightyCore)の ついているものを選択してください。例えばUSBaspを使用してブートローダーを書き込む場合は書き込み装置に 「USBasp」ではなく「USBasp(MightyCore)」を選択してください。

まとめ

Arduino IDEでATmega1284P搭載製品向けのコアライブラリインストール方法とプログラム書き込み手順は以上です。

CG-FusionLogger (加速度/姿勢/回転/地磁気/気温/湿度/気圧/空気品質 マルチセンサーロガー)

ArduinoIDEで動作を自由にプログラミング可能な、19種類以上のセンサーに対応したマルチセンサーロガーです。加速度/姿勢/回転/地磁気/気温/湿度/気圧/空気品質などのデータをmicroSDに記録できます。USB-Aポートに直挿し可能な設計となっており、車などモバイルで運用可能です。

Arduino IDEプログラミングの基礎とシリアルモニターの使い方

Arduino IDEを初めて使う方向けに、プログラム(スケッチ)の作り方と基礎的な知識を解説しています。また、プログラムの検証に使えるシリアルモニターの使い方を、実際にスケッチを動かしながら解説しています。

Arduino IDEライブラリのインストールとディレクトリ(フォルダ)構成 (Windows, Mac, Linux対応)

Arduino IDE向けに様々なライブラリが公開されています。本記事では、Arduino IDEのライブラリのインストール方法と、ディレクトリ構成(Windows, Mac, Linux対応)とについて解説しています。ライブラリを使うことで、より高度なアプリケーション開発にチャレンジしたり、自分の作りたい部分のプログラミングに集中することができるようになります。