Raspberry Pi OS (Raspbian)のインストール – 公式Imager対応

Raspberry Pi(ラズパイ)を動かすには、ストレージとなるmicroSDカードへOSをインストールする必要があります。Raspberry Pi公式のSDカード作成ツールのImagerを用いて、Raspberry Pi OS (Raspbian)をインストールする手順をWindows/Mac/Ubuntuそれぞれについて解説しています。

本記事の内容は、最新のRaspberry Pi 4を含め、SDカードから起動する全てのRaspberry Piに対応しています。

更新日 : 2020年7月19日

Raspberry Pi起動の仕組み

最初にRaspberry Piの起動の仕組みについて説明しておきます。

PC(パソコン)の場合はSSDやハードディスクといったストレージにWindowsやMacなどのOSがインストールされており、電源を入れるとそれらのOSが起動します。一方、Raspberry Piでは、microSDカードがストレージの役割をしており、そこに書き込まれたOSが起動する仕組みになっています。

そのため、PC上でRaspberry Pi用のOSが書き込まれたmicroSDカードを準備必要があるのです。Raspberry PiのOSのインストールと起動手順は以下の通りです。

  1. PCでmicroSDカードにRaspberry Pi用のOSを書き込む。
  2. 準備したmicroSDカードをRaspberry Piのスロットに挿入して電源を入れる。

8GB以上の容量のmicroSDカード、およびPC用のmicroSDカードリーダーが必要になりますので、無い場合は用意しましょう。

Raspberry Pi Imagerとは

Raspberry Pi Imagerとは、Raspberry Pi財団が公式で用意しているSDカード作成ツールです。Windows, Mac, Ubuntu用があり、様々な環境で使えます。また、最新版のOSを自動でダウンロードしてくれる機能もあるので、便利です。

サードパーティー製のソフトでSDカードを作成することもできますが、本記事では公式のRaspberry Pi Imager (version 1.2)を使う方法を解説します。まずはPCにインストールしましょう。

Imagerのインストール (Windows)

Raspberry Pi公式ダウンロードページから、Windows版をダウンロードしましょう。

ダウンロードした「imager.exe」ファイルをダブルクリックすると、インストーラーが起動しますので、「Install」をクリックします。

少し待つと、終了画面が表示されるので、「Finish」をクリックしてインストール完了です。スタートメニューから起動できるようになります。

Imagerのインストール (Mac)

Raspberry Pi公式ダウンロードページから、Mac版をダウンロードしましょう。

ダウンロードした「imager.dmg」ファイルをダブルクリックすると、インストール画面になりますので、Raspberry Pi ImagerのappアイコンをApplicationsにドラッグ&ドロップしてインストール完了です。Launchpadから起動できるようになります。

Imagerのインストール (Ubuntu)

Raspberry Pi公式ダウンロードページから、Ubuntu版をダウンロードしましょう。なお、公式にサポートしているバージョンはUbuntu18.04となります。

ダウンロードした「imager_amd64.deb」ファイルと同じディレクトリでターミナルを開き、以下のコマンドでインストールします。

sudo apt install ./imager_amd64.deb

インストール後はランチャー画面から起動できます。

ただ、現行バージョンでは、SDカードを消去(Erase)する場合は権限がないためエラーとなるようです。その場合は sudo rpi-imager コマンドで起動して下さい。

また、Linux MintなどのUbuntuベースのディストリビューションでも、権限確認のダイアログが出ないためにエラーとなる場合があります。その際も同様に sudo rpi-imager コマンドで起動することでエラーを回避できます。

sudo rpi-imager

Raspberry Pi OS (Raspbian)について

Raspberry Piで動作するOSには、用途によって様々なものが開発されています。その中でも最も標準的なものがRaspberry財団が公式にリリースしている「Raspberry Pi OS」(2020年5月に「Raspbian」から名称が変更されました)です。

Raspberry Pi OSは、人気のあるLinuxディストリビューションのDebianをベースに、Raspberry Pi向けにカスタマイズしたものとなっています。Raspberry Piの特徴である、GPIO端子を通じてセンサーや拡張基板を制御することもできます。Indoor CorgiのRaspberry Pi用拡張基板も、Raspberry Pi OSで動作させることができます。

温度/湿度/気圧/明るさ/赤外線 ホームIoT拡張ボード「RPZ-IR-Sensor」

はじめてRaspberry Piを使う方は、Raspberry Pi OSを選んでおけば間違いないでしょう。また、microSDカードにOSをインストールする方式なので、カードを入れ替えるだけで別のOSを動作させることも可能です。

Raspberry Pi OSをSDカードにインストール

Imagerの準備ができたので、Raspberry Pi OSをSDカードにインストールしていきましょう。8GB以上のmicroSDカードをPCに接続して下さい。

Raspberry Pi Imagerの使い方は各OSで共通ですが、環境によっては途中で確認のダイアログボックスや権限許可のパスワード入力画面が表示されます。適宜許可、入力するようにして下さい。

Imagerを起動すると、以下のような画面が表示されます。「CHOOSE OS」でインストールするOSを選択します。

1番上にあるRaspberry Pi OSを選択することで、自動的に最新版をダウンロードしてインストールしてくれます。なお、microSD内の既存データは消去されますので注意して下さい。

次に「CHOOSE SD CARD」をクリックして、書き込み先のデバイスを選択します。画面は環境によって変わりますが、ここでは16GBのmicroSDカードを選択しました。

書き込み先のmicroSDカードは消去されますので、間違えないように注意して下さい。余計な外付けストレージなどはあらかじめ外しておくと良いと思います。

「WRITE」ボタンをクリックすると書き込みが始まります。

書き込みと、読み出し確認の進捗のあと、以下のような画面が表示されたら成功です。「CONTINUE」をクリックして画面を閉じ、microSDカードをPCから取り外します。

エラーが出てうまくいかない時は、以下を確認してみて下さい。

  • 別のSDカードスロットや、SDカードリーダーにするとうまくいく場合があります。
  • Ubuntuおよび互換OSの場合は、「sudo rpi-imager」コマンドで起動してスーパーユーザー権限があるとうまくいく場合があります。

過去バージョンRaspbianのSDカード作成

Imagerを使うことで、最新版のRaspberry Pi OSをインストールする手順を説明しました。ただ、状況によっては特定のバージョンをインストールしたい場合もあるでしょう。

特定のバージョンをインストールするには、まずインストールしたいバージョンのイメージファイルをダウンロードする必要があります。以下のページの各バージョンのディレクトリ内にあるzipイメージをダウンロードして下さい。

準備ができたら、Imagerを起動して「CHOOSE OS」をクリックします。

次に、「Use custom」をクリックします。

その後、ダウンロードしたイメージファイルを選択します。Imagerはimg/zipどちらの形式にも対応しています。(zipの場合は自動的に解凍して中のimgファイルを書き込みます)

これ以降は、上で説明した最新版OSインストールと同じ手順です。対象のmicroSDカードを選択して「WRITE」をクリックして書き込みを開始します。Write successfulダイアログが表示されれば成功です。

注意点

ハードウェアのリリース日よりも古い日付のOSを使用すると、ハードウェアに対応していないために起動しない場合があります。Raspberry Piシリーズのハードウェアリリース日はwikipediaを参照して下さい。

SDカードのOSを消去する

インストールしたOSを消去して、microSDカードを別の用途に使いたいケースはどうしたら良いでしょうか?

Raspberry Pi OSをインストールしてあるSDカードは、特殊なファイルシステムを使っているため、ファイルを削除するだけでは別の用途(カメラやスマートフォンなど)に使えません。そこで、Imagerを使って消去する手順を説明します。

Imagerを起動したら、「CHOOSE OS」をクリックします。

下にスクロールして「Erase」を選択します。

これ以降は、上で説明したOSインストールと同じ手順です。対象のmicroSDカードを選択して「WRITE」をクリックします。

以下のような完了画面が表示されれば成功です。一般的にSDカードで使われるFAT32形式でフォーマットされるので、カメラやスマートフォンなどで使えるようになります。

まとめ

Raspberry Pi公式のSDカード作成ツールのImagerを用いて、Raspberry Pi OS (Raspbian)をインストールする手順は以上です。これでRaspberry Piを起動する準備が整いました。

次のステップとして、周辺機器の接続と初期設定の解説をした記事も用意しているので、ぜひ参考にして下さい。

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