使いやすさにこだわって設計したRaspberry Pi用ユニバーサル基板です。ラズパイに装着して動作する拡張基板を自作することができます。Raspberry Piの信号の引き出し位置を最適化し、DIPパッケージやブレイクアウトボードを配置可能な配線パターンにすることで、簡単に目的の回路を実装することができます。
機能概要図
ユニバーサル基板とはホールと基本的な配線のみの基板のことで、自分で部品をはんだ付けすることでラズパイ用拡張基板を自作することができます。
製品の特徴
両端にRaspberry Pi GPIOを引き出し
既存製品の多くは基板の片側にRaspberry Piの信号を引き出しています。しかし、20ピン×2列とピン数が多いため、配線が重なりやすく使いにくい問題がありました。
Raspberry Piの信号を基板の両端に引き出しました。これにより、配線が重なりにくく、使いやすくなっています。信号の並びはRaspberry Piと同じで、信号名を基板に表記することで、配線の間違いが起きにくいよう配慮しました。
ブレッドボード型の配線パターン
一般的なユニバーサル基板では、ホール間が配線されていないものが多いですが、RPi-Unibreadではあらかじめブレッドボード型の配線がされています。部品用の縦方向の配線と、よく使うGND、3.3Vの横方向の配線を用意しました。
これにより、部品実装後に裏面で配線して接続する必要が減り、組み立てが容易になります。
DIPパッケージ、ブレイクアウトボード対応
中央部はDIPパッケージやブレイクアウトボードが配置可能です。表面実装部品用のブレイクアウトボードも多く市販されているため、それらの部品を使うことができます。
4色ラインナップ
青、赤、黒、白の4色の基板をラインナップしました。
ケースなどに合わせて色を変えたり、いくつも基板を製作した際に見分けやすくなります。
他社製品との比較
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
対応ハードウェア | 40ピンコネクタを搭載したRaspberry Piシリーズ – Raspberry Pi 5 – Raspberry Pi 4 Model B – Raspberry Pi 3 Model B/B+/A+ 基板サイズは異なりますが、機能的にはZeroシリーズでもお使いいただけます – Raspberry Pi Zero 2 W – Raspberry Pi Zero W/WH |
基板サイズ | 65mm x 56mm |
ホールピッチ | 2.54mm |
購入
まとまった数量をご希望の方は、見積もり依頼よりご連絡ください。
青/赤/黒/白 4枚セット
RPi-UniBread基板4枚(青/赤/黒/白)のセットになります。Raspberry Pi接続用のコネクターは付属しません。別途ご用意ください。
組み立て
40ピンコネクターの取り付け
Raspberry Pi接続用40ピンコネクターは同梱していないため、別途ご用意ください。足の長いタイプを使用すると、上部に別の拡張基板を重ねることができたり、信号を引き出しやすくなります。推奨品は以下の商品です。また、M2.6のスペーサーを利用すると基板を固定できます。
Raspberry Pi接続用40ピンコネクターは裏面に取り付けてください。逆に取り付けると正しい配線となりません。基板を確認し、「裏面」、の表記がある面にはんだ付けします。
使い方
GPIO
以下がRaspberry Piの40ピンGPIOコネクターの信号一覧です。
奇数ピンの列と偶数ピンの列をそれぞれ基板の両端に引き出しています。並び順も同じです。基板上では「GPIO」は省略し、番号のみ表記しています。
配線済みパターン
- 基板上で線でつながっているピン間は、導通しています。
- Raspberry PiのGND(グラウンド)と基板上のGNDピンは導通しています。
- Raspberry Piの3V3(3.3V電源)と基板上の3V3ピンは導通しています。
配線の注意点
- Raspberry Pi接続コネクターは裏面に実装し、正しい向きで取り付けてください。
- Raspberry PiのGPIOは3.3V Maxです。5Vを直接GPIOに接続しないでください。
- 5V、3.3V、GND間を短絡接続しないでください。
- GPIO2 SDA、およびGPIO3 SCLにはRaspberry Pi上で3.3Vにプルアップされています。これらのピンをプルダウンして使うとうまく動作しません。
- GPIO0 ID_SD(基板表記「SD」)、およびGPIO1 ID_SC(基板表記「SC」)はRaspberry Pi OSでHATとの通信に使用されます。通常は別の用途に使用しないでください。
Raspberry Piへ取り付け
以下の写真のように、Raspberry Piに重なる向きで取り付けてください。
資料
注意事項
開発依頼
本製品への機能追加や指定コネクターへの変更などのカスタマイズ、本製品を使ったシステムの開発依頼、その他ハードウェア、ソフトウェアの開発については、有償にて承っております。ハードウェア、ソフトウェア受託開発をご参照下さい。
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