Raspberry Pi Pico用カスタムブートローダー「Picoboot3」を公開

Raspberry Pi PicoにUART/I2C経由でのファームウェアアップデートを可能にするカスタムブートローダー「Picoboot3」を開発、公開しました。

UART/I2Cでファームウェアアップデートを可能に

Raspberry Pi Picoの組み込みブートローダーを使うとUSBやSWD経由でファームウェアを書き込むことが可能です。一方で状況によってはUARTやI2C経由でのファームウェア書き込みを使いたいケースもあります。例えばホストとUART/I2Cで通信したり、USBコネクターを搭載しないカスタムPico基板などです。

Picoboot3を使うことでUART/I2Cでファームウェア書き換え機能を実装することができます。

既存のブートローダーも引き続き使用可能

Picoboot3を搭載した場合でも、既存のブートローダーを使用したUSBやSWDによるファームウェア書き換えは引き続き利用可能です。

移行が簡単

Picoboot3を組み込むに当たり、既存のプログラムコードに変更は必要ありません。リンカスクリプトとcmakeに簡単な変更を加えるだけです。

また、プログラマーも提供しているため、新たに作成する必要はありません。

カスタマイズ

ヘッダーファイルの書き換えのみで、ピンの割り当てなどの機能をカスタマイズ可能です。

プラットフォーム

Pico SDKを利用したプロジェクト、RP2040/RP2350 MCUに対応しています。

オープンソース

Picoboot3およびプログラマーはオープンソースであり、MITライセンスで公開しています。そのため、ライセンスと著作権表記のみで商用、非商用を問わずご利用いただけます。具体的な使い方はGitHubをご覧ください。

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