各種センサーに対応した拡張基板を用いることで、Raspberry Piで気温や湿度といったデータを測定することが可能になります。一方で、ハードウェアがあっても、センサーを制御するソフトウェアがなければ測定を行うことはできません。
そこで、Indoor Corgi製のRaspberry Pi拡張基板に搭載されているセンサーを、一括して制御できるソフトウェア「cgsensor」を開発しました。コマンドラインツールとPythonパッケージから構成されています。
これまでもサンプルコードを提供していましたが、「cgsensor」を使うと以下のようなメリットがあります。
- コマンド1個でインストールできるため、インストールが簡単になります。
- コマンドラインツールを使えば1行もコードを書かずに測定や記録ができます。エンジニアでない方でも使用可能になり、運用までの手番を短縮できます。
- Pythonパッケージを利用する際に、ファイルを配置したり、パスを気にする必要がなくなります。
- Pythonパッケージを用いることで、センサーを制御するプログラムの開発コストを低減でき、目的のシステムの開発に注力できます。
cgsensorのソースコードやライセンスはGitHubに公開しているので、そちらを参照して下さい。
以下の記事で、cgsensorを利用してBME280気温、湿度、気圧センサーやTSL2572明るさ(照度)センサーを制御する方法を解説しています。
BME280センサーとラズパイで気温、湿度、気圧を測定する
Indoor Corgiのセンサー制御ソフトウェア「cgsensor」を利用して、BME280センサーで気温、湿度、気圧を測定する方法を解説します。コマンドラインツールを使って1行もコードを書かずに測定や記録ができるほか、Pythonパッケージを使えばご自身のプログラムから簡単にセンサーを制御できます。
TSL2572センサーとラズパイで明るさ(照度)を測定する
Indoor Corgiのセンサー制御ソフトウェア「cgsensor」を利用して、TSL2572センサーで明るさを測定する方法を解説します。コマンドラインツールを使って1行もコードを書かずに測定ができるほか、Pythonパッケージを使えばご自身のプログラムから簡単にセンサーを制御できます。
今後もその他のセンサーの使い方や、応用例を公開していく予定です。