Raspberry Pi電源管理/制御/RTC拡張基板「RPZ-PowerMGR」発売

開発の背景

Raspberry Piは大変便利な小型コンピューターですが、電源まわりには課題もありました。

PCと違い、シャットダウン操作をしても完全に電源を落とすことはできず、USBケーブルを取り外す必要があります。逆に、電源を入れる際はUSBケーブルを取り付ける必要があります。また、インターネットに繋がっていない状態で電源を切ると時刻がずれてしまう問題もありました。

こうした電源に関する課題を解決するため、Raspberry Piに装着する拡張基板(HAT)として「RPZ-PowerMGR」を開発しました。電源ON/OFF制御だけにとどまらず、Raspberry Piの省電力化に必要な機能を網羅することを目標として設計しています。モバイルバッテリーやソーラーシステムでの運用に最適です。

Raspberry Pi Zero W/WHに装着した例
主な特徴
  • スイッチから電源ON、OFFすることができます。ケーブルの取り外し、取り付けが不要になります。
  • シャットダウン後に自動電源OFFできます。リモートやプログラムからでも、シャットダウン後に安全に電源を切ることができます。
  • 専用設計したスケジューラーを搭載しており、指定日時に電源ON、OFFできます。Raspberry Piの間欠動作、定期起動、省電力運用が可能になります。
  • RTCを搭載しており、インターネット未接続で電源を切っても時刻がずれません。
  • Raspberry Pi消費電流測定機能があります。モバイルバッテリーなどでの稼働時間を見積もることができる他、電力消費を抑える構成を検証できます。
  • スリープ状態のモバイルバッテリーから起動できます。
  • 消費電力の少ないRaspberry Pi Zeroシリーズに対応した基板サイズとなっています。

詳細は以下の製品ページをご覧ください。

RPZ-PowerMGR (Raspberry Pi用 消費電力削減/モバイルバッテリー拡張基板)

スイッチで電源ON/OFF、指定時刻に電源ON/OFF、シャットダウン後自動電源OFFを可能にする拡張基板です。Raspberry Pi(ラズパイ)やJetson Nanoの電源の課題を解決し、省電力運用を可能にします。RTCで電源OFF時も時刻を保持します。USB Type-C端子を搭載し、モバイルバッテリーでも利用できます。

各機能の具体的な使用方法、応用例についても記事を用意しています。